以前、金融機関の窓口などで、お客の投資信託の販売・相談を受けていました。その時、よく耳にしたり、出会った損してしまう人の行動をお伝えします。事前に正しい知識を知っていれば、将来の資産形成においてとても有利になるのになぁと思っていました。
①リスク軽減のためにはとにかく資産を分散すればいいと思っている人
投資対象は複数に分かれているほうがリスクを分散できると一般的に言われています。しかし分散すればいいわけではありません。値動きが同じ傾向のものに分散するのはダメです。リターンだけでなく損失額も同じように増える可能が高まります。「値動きの異なる2つ以上の資産を組み合わせて」はじめて、真の分散効果を得ることができるのです。さらに、「時間分散」も。真の分散効果を得られる方法のひとつです。毎月一定額の積み立て投資で、買えるだけの数量(口数)の投資信託を買う場合、相場の下落時にはたくさんの口数が買えるため、長く積み立て投資をしていくことで価格変動のリスクを軽減することができます。
② 目先の利益にとらわれて、毎月分配型の投資信託にしてしまう人
分配金には、普通分配金(投資信託の運用で得られた利益の一部を投資家に還元するもの)と特別分配金(運用元本を切り崩して支払われる)があります。毎月分配型の投資信託は、利益が出なくても分配金を出すため「特別分配金」となります。運用元本を切り崩して支払われるため、払い出された後、必ずその金額分だけ基準価額は下がります。特別分配金の多い投資信託は投資効率が落ちる可能性が高くなります。また、年数を重ねるごとに、投資信託の運用会社に預けた元本そのものが目減りしてしまうこともあります。さらに、毎月分配型の投資信託は、「複利効果」があまり期待できない傾向となります。運用期間が長期になればなるほど、毎月分配型の投資信託は資産形成において不利になる可能性が高いです。
③ 相場の下落時、焦って積立額を減らしてしまう人
投信信託を積み立て投資で購入する場合、毎月一定額を積み立てていくことが基本です。相場の下落時に焦って積立額を減らしてしまうと、購入口数の買い増しができません。長期の積み立て投資の良いところは、相場が下落したときに多くの口数を購入できることです。途中で大幅に下落して最初に買った価額まで回復しなかったとしても、大幅に下落した局面で多くの口数を買えていれば、最終的には投資元本以上の運用成績をあげる可能性も高くなります。私は、2008年のリーマンショックの時から、いろんなお客様を見ています。積み立て投信をずっと行っている人が一番上手な運用をだと心底思っています。
④一度にまとめて売ろうとする人
投資信託などは、利益が出てくると「もっと儲かるのでは」と欲が出てきます。売却のタイミングが意外と難しいものです。そこでおすすめするのは、保有している投資信託を少しずつ売却していく方法です。購入時と同様に、相場の価格変動のリスクを軽減しながら売却できるメリットが期待できます。投資信託は、基本的には、あてにしない使わないお金で・長期保有10年以上です。この心意気で始めないと、せっかくの資産づくりが失敗してしまいます。お金を育てるつもりで始めてくださいね。(≧▽≦)
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美風 詩織
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