「iDeCo」は、会社員や公務員、自営業者、学生、専業主婦など現役世代の原則20歳以上60歳未満のほぼすべての人が加入できる制度です。10年以上加入すると60歳以降に一時金あるいは年金として受け取ることができます。
確定拠出年金の運用商品には、投資信託で運用するものと、元本確保型(定期預金や年金保険など)があります。これらは、税制優遇措置が加わり「老後貯蓄」の手段としてとても有効です。
★財形年金貯蓄は、皆さんが使える金融商品ではないので、ここでは「iDeCo」についてお伝えします。
<iDeCoのメリット・デメリット・注意点>
*メリット
・拠出した掛金は全額小規模共済等掛金控除として所得控除を受けることができます。
所得税と住民税合わせて30%の人が、毎月2万円を拠出すると、所得税+住民税が ➡ 7万2000円軽減。
・運用中の利益は非課税。
・一時金での受け取りは「退職所得控除」、年金受け取りでは「公的年金等控除」が受けられる
*デメリット
・引き出しは原則60歳以降。中途引出は不可
・運用結果は自己責任。運用次第で掛金割れ(=元本割れ)の可能性あり
●注意点
加入から受け取りに至るまで、いろんな手数料がかかります。
・加入手数料
・移換手数料
・掛け金拠出時の手数料3つ
:収納手数料(国民年金基金連合会に年間1236円)・事務委託手数料(信託銀行に年間768円程度)・口座管理手数料(金融機関により異なる)
・給付時(年金の受け取り時)にかかる費用:(送金1回あたり432円(税込み))
・還付時(掛け金の払い戻し時)にかかる費用
運用の手数料負担がいろいろとかかります。その手数料を払っても加入するメリットがあるのかな?と考えてから始めて下さいね。iDeCoは途中解約は出来ませんから要注意です。
この他にも「マッチング拠出制度」があります。企業型確定拠出年金制度を導入している企業で会社が拠出する掛金に従業員が掛金を追加して拠出する制度です。iDeCoでは必要な手数料が不要となり、効率よく老後貯金できます。この制度を導入済みの企業は全体の35.8%(「2016年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」日本経済団体連合会)とまだまだ少ないです。利用できる方は、是非、始めて下さいね。
「iDeCo」は、掛け金の額や口座を設ける金融機関によっては、手数料負担から元本を割り込む可能性がありますので、加入する前に金融機関の取り扱い金融商品・手数料・サポートサービスの内容を比較し検討することがとても重要です!少しでも、手数料が安い所にしないとメリットがなくなってしまいますよ。(>_<)
ブログ読んでいただいて、ありがとうございました。
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美風 詩織
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